現代医療は日々進歩しながらも、なお「既存の治療だけでは救いきれない病態」が存在します。
がん治療後の深い疲労、慢性炎症、神経障害、不可逆的とされる難病―。
こうしたアンメット・メディカル・ニーズ(未充足の医療需要)に対し、
再生医療の新しい選択肢として注目を集めているのが、幹細胞培養上清液(Stem Cell Conditioned Media:SC-CM)です。

東京がん難病支援センターでは、国内外の先進的医療機関と協力し、
最先端の知見に基づく「誠実で、科学的で、透明性の高い医療情報」の提供および、適切な医療機関へのコーディネートに努めています。

1.当センターが大切にしていること
── 最高水準の医学と患者様への敬意

当センターの医療ナビゲーターは、McGill University(カナダ)、N20研究グループなど、
国際的にも信頼される医療機関での研究経験を持つ医師が担当しています。

私たちは、
・科学的根拠(エビデンス)に基づく判断
・過度な期待を煽らない誠実さ
・患者様の「これからの人生」に寄り添う姿勢
を大切にし、再生医療と難病医療の“正しい橋渡し”を行います。

2.幹細胞培養上清液とは

── 細胞を使わず「修復シグナル」を届ける技術

幹細胞培養上清液は、幹細胞そのものではなく、幹細胞を培養した際に採取される「細胞を含まない透明な液体」です。
この上清液には、エクソソーム、成長因子、抗炎症物質、細胞修復シグナルが豊富に含まれています。
これらが全身の免疫・炎症・循環・修復を穏やかに整える働きが期待されています。

幹細胞培養上清液の特徴
・細胞移植ではないため腫瘍化リスクが極めて低い
・拒絶反応がほぼない
・点鼻・点滴・局所注射など身体への負担が小さい
・既存治療と組み合わせやすい

美容から難病ケアまで幅広く応用されている理由は、
“体そのものが持つ修復アナウンスを整える”という性質にあります。

3.医療の限界と、新たな希望

がん・難病・老化関連疾患には、現代医学をもってしても「元に戻りにくい(不可逆的)」状態が少なくありません。

・治療後の長引く倦怠感
・慢性炎症
・末梢神経障害
・組織ダメージの蓄積
・自己免疫の乱れ
・老化に伴う機能低下

こうした“隙間領域”こそ、幹細胞培養上清液が科学的に支援できる可能性が示唆されています。

4.自然免疫 × エクソソーム
── 変異に左右されない本質的アプローチ

T細胞を強力に活性化する治療が注目される一方で、がん細胞は変異が多いため、T細胞療法にも反応が乏しいことがあります。
そこで再注目されているのが、がんの変異に影響されにくい“自然免疫系(NK細胞・マクロファージ)”の働きです。

幹細胞培養上清液に含まれるエクソソームは、この自然免疫をほどよく整え、炎症と修復のバランスをサポートします。

期待される効果領域
・がん治療後の皮膚や頭皮のエイジングケア
・慢性的な不調・ミトコンドリア機能へのアプローチ
・免疫のバランス調整
・神経・血管の健康維持
・皮膚や頭皮のエイジングケア

東京品川先端医療クリニックをはじめとする提携医療機関の現場では、
この技術が「既存治療を補完する穏やかな再生医療」として、すでに多くの導入実績を重ねています。

5.東京がん難病支援センターの品質を、世界のスタンダードへ
── 現在の高品質があるからこその国際展開

現在、当センターの提携医療機関で採用されている幹細胞培養上清液は、
厳格な管理体制のもとで製造され、その安全性と品質において極めて高い水準を誇ります。

この品質は、2025年11月に開催されたG20サミット関連会議「N20(Neuroscience 20)」においても
その有用性が発表され、国際的に高い評価を獲得いたしました。

この成功を受け、現在、アメリカやアジア諸国からのニーズが急速に高まっています。私たちは、現在日本で提携クリニックが提供しているこの高水準な医療を「世界基準」として、国際的な医療連携をリードしています。

6.世界展開への布石
── 台湾の先進施設における「モデルケース」構築

世界的に高まる需要に応えるため、現在、台湾にある世界屈指の培養施設において、
私たちが採用しているプロトコルの導入および「世界販売向け製品」としての展開について、前向きな協議・検討が進められています。

これは、
・先端のAI管理による24時間体制の一貫製造ライン
・無菌・GMPレベルの品質管理
・エクソソーム解析データの透明化

といった、私たちが日本で重視してきた品質基準をそのまま海外へ輸出し、
グローバルなモデルケースとする試みです。

世界が追い求め始めた品質を、今の日本で。
私たちは常に世界基準の視座を持ち、皆様に最良の医療環境をご提案してまいります。

7.結び
── 共に、新しい医療の夜明けへ

幹細胞培養上清液は、決して“魔法の治療”ではありません。
しかし、既存医療では届きにくかった領域に光を当てる、静かで、誠実で、確かな医学的アプローチです。

東京がん難病支援センターは、東京品川先端医療クリニックを含む国内外の優れた医療機関と連携し、
「世界が認める品質」の治療に皆様がアクセスできるよう、今後も丁寧に情報提供を続けてまいります。

実績ある現在の医療と、世界へ広がる未来の可能性。

その詳細について、ぜひ当センターの医療相談をご活用ください。

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